不動産専門税理士の得するよもやま話 No.11 ~税理士・行政書士・宅地建物取引士~

<労働問題が増えています>

 

 顧問先の会社で、従業員が「残業代」の支払を要求して、これを拒否すると、自ら解雇を誘う発言で挑発し、「不当解雇」として労働基準監督署に相談するとなかば脅迫して和解金をつり上げるような事件が増加しています。

 このようなケースは、社長又は社長の奥様から私の携帯へ電話が入り、今日このようなことがあったのだがどうしたら良いか、又は、いい弁護士を紹介して欲しいという相談になります。

 実は私も経営者として過去8年の間に記憶に残る3人のケースがあります。

(大変、恥ずかしい話ですが当事務所がまず実験台になっています)

 

<裏切り>

1人目は、8年前に退職した40代の男性職員で、3年位事務所で仕事をしたのですが、仕事の覚えが悪く、本人は一生懸命?仕事をやっているようにみえるのですが、毎月の決算のときは夜を徹して仕事?をしているようで、体と心が大丈夫か心配していました。

私がたくさん仕事を与えるからって?いえいえ、その前の担当者が楽々と時間内に終了してきた、すごく躾(?)の良いお客様をそのまま引き継いだのですから。優秀な補助者をつけても一向に仕事ははかどりませんでした。

私は仕事量と合わせる給与にするためやむをえず減給を繰り返すことになり、結婚し、子供ができた彼にとっては生活ギリギリの給与になってしまいました。これが彼の当面の生活に響くことになり、退職を決意させたようです。

 

この後の彼の行動が異常なのです。当事務所の顧問先のうち、彼の担当になっている会社から情報が入りました。彼が東京にある別の税理士とコンサルタントを連れてきて、自分が退職するからそちらの税理士事務所に移らないかと誘っていたのです。

 しかも、有休をとっているその日にです。さすがの私も怒りがこみ上げてきました。最大の裏切り行為だからです。

 私は始末書を書かせました。他の顧問先にも同様に誘っている可能性があるためです。他の事務所に就職する為のおみやげにしたかったのではないかと思うのです。その所長も節操がない人だと思います。

 

 すると、彼は突然退職しますといい出しました。日頃は極めて腰が低く柔らかい印象のある彼が豹変し、会社都合の退職にして欲しいというので、それはできないと突っぱねました。会社都合は、いわゆる退職勧奨も含みます。解雇と同じ扱いです。

 要するに、失業保険がすぐに出るし、長い期間もらえるのです。しかし、事実と違いますからできません。ここに書いたこと以上に不可解な言動がいくつもあるのですが割愛します。

 付け加えて、退職後3年位たって私と家族宛に差出人不明の怪文書が100通近く届き、警察で指紋を特定してもらうなど捜索してもらい、指紋は警察に保存されていますが、犯人逮捕に至らない事件がありました。東日本大震災後に怪文書はピタリと来なくなりましたが、2年近く大変迷惑しました。警部補から「鳥山さんが知っている人で、鳥山さんが一番分かる人が犯人だよ」と言われましたが、私はこの人が一番怪しいと思っています。